(主に)ロンドンから届けるアート・写真・ファッション・デザインの最前線

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必然としての格差

僕、原発だろうとなんだろうとデモに対する共感って全くないんですけど、格差の問題って先進国では深刻ですね。その切迫感だけは理解できる。

デモに参加してる人達って金融などでがっつりと稼いでる人達と自分達の格差に不満を持っているんだろうけど、実際に起こっていることというのは自分達と同程度の能力を持つ途上国の人達との格差が縮まっているわけだから、デモしたって仕方ないよね。グローバル化の結果として必然。

ではグローバル化を止めればいいのかというと、それは多分みんなで貧しくなるだけだから、意味ないよね。それは途上国と自分の国の格差は維持したいという考えの現れでもあるから、自国内での格差を批判する正当性がなくなる。ただのエゴ。

要するに、今後数十年単位で考えて豊かに生きるためには、世界中で高い付加価値を持てるグローバル人材になるしかないわけだ。僕は会計士だから日本で小さくコツコツと豊かになることは可能かもしれないけど、それで今後30年逃げ切れる自信がないから、グローバル人材を目指そうと思います。

実際、専門職でも日本でないとできない仕事って意外と少ないし、「おいしい」と言われていた仕事もどんどんおいしくなくなっている。日本が豊かな国だと今でも思っている人は本当に理解に苦しむよ。バターの安定供給すらできない国のどこが豊かなんだ。


そんなわけで、グローバル人材を目指す、ということを考える上で一読したい本。
とても励まされます。

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デュトワとストラヴィンスキー

ストラヴィンスキーの「春の祭典」を2週連続で聴いた&観た。先週はロイヤルバレエで。今日はシャルル・デュトワ指揮のロイヤル・フィルで。

ロイヤルバレエは振り付けがケネス・マクミラン版。過激な演出にはとても刺激を受けたけど、オケの演奏はイマイチだった。なにしろこの曲は難しいから、オペラハウスの専属オケの演奏能力ではだいぶ不満が残る。振り付けも次はベジャールのを観てみたい。

デュトワはストラヴィンスキーの名手として知られるだけに、今日の「春祭」は見事だった。難曲を完璧に振りさばき、オーケストラもほとんど乱れなかった(ドイツでは当たり前だけど、イギリスのオケではかなりレア)。ホルンとパーカッション(ストラヴィンスキーで一番重要!)も凄まじかった。

ストラヴィンスキーが凄すぎて前半のベートーヴェンのピアノ協奏曲4番はほとんど覚えていない。ルガンスキーのピアノは繊細で美しかったけれど、遊び心あふれるデュトワのオケと合わせるにはちょっと生真面目すぎたし、地味すぎた印象。

今日はオーケストラの後ろの一番安い席にいたからデュトワの指揮をじっくり観察できたけど、あの人の指揮はめちゃくちゃわかりやすい上に細かかった。この人、ほんとに優れた指揮なんだと今更再確認した。N響の頃にもっと聴くべきだったな。

スティーブ・ライヒの「WTC 9/11」(2010)

今日(2011年5月7日)は「The influence of Steve Reich」なるコンサートに行って来た。なんかいつもよりチケット高いなと思ったら、4時間近くにわたるちょっとしたフェスみたいなコンサートだった。

内容はライヒの音楽とその後の世代の現代音楽をいろいろ織り交ぜて、オーケストラ(BBC響)からクロノス・カルテット、見たこともない謎の編成の楽曲まで多種多様。こういうキュレーション的なきちんとした企画のあるコンサートは日本だとあんまりないけど、イギリスでも多くはない。

メインはクロノス・カルテットがライヒに嘱託した新曲「WTC 9/11」。911当時まで25年間、ワールドトレードセンターから4ブロック先に住んでいたというライヒが、事件当日の防衛司令部管制官の無線録音や現地に最初に辿り着いた消防士のインタビューなどの録音を用いている。

弦楽四重奏でどうやって録音を使うかはよく理解できないかもしれない(僕も理解できない)。要するにカルテットは楽器を弾き、音声はスピーカーから聞こえるっていうだけだけど。

この「WTC 9/11」はもはや曲の良し悪しを超越して、あまりにも強くてエモーショナルで、その生々しさに打ちのめされた。15分の曲を聞き終えたらもう呆然としてしまい、続きの曲は聴かずに帰ってきてしまった。もう他の音楽を聴いていられなくなった。

10年前にWTCが崩れ落ちたときの衝撃なんてもうすっかり薄れてしまったけど、ライヒのこの曲はいろんな物事を一瞬でフラッシュバックさせるような強さがあった。地震を経て、ビンラディンが死んだ直後だけに、他の物事もにわかに臨場感を増して迫ってきた。

楽曲で使われていたインタビュー内容より:

three thousand people
three thousand people were murdered
What's gonna happen here?
What's gonna happen here next?


この曲を聴いて先日のオバマの演説とかを思い出すと、ほんとに何のために10年も戦争をやってるんだろうと心底疑問に思う。いくら続けたって、多分どこにも勝利なんてないのだと思う。ビンラディンが死んで、みんなちょっとそう思っているはず。

そんなわけで、演奏が終わって伝説のSteve Reichご本人がステージの上に登場したとき、なんだかもうよくわからなくて泣けた。

Pola in Amsterdam (Part 3)


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Pola in Amsterdam (Part 2)


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プロフィール

 

seritaro

Author:seritaro
seritaro: 元公認会計士。現在はロンドンのCentral Saint Martins College of Art and Designの大学院生。専攻はInnovation Management。写真とファッションを偏愛する。

 

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